フミナーズ

脳の疲労をとり生産性UP『お昼寝』クラシック
選曲:熊本マリ(ピアニスト)

KICC-1461/¥1,800+税

情熱のピアニストとして、また様々なメディア出演などでも注目される、熊本マリの選曲による「仮眠」のためのクラシック音楽集。 大手企業が「仮眠時間」を導入し始めるなど、近年注目されている「仮眠」に適した音楽を中心に提案。 深く眠り過ぎない、心地よいピアノの音色を中心に選曲。

脳の疲労をとり生産性UPお昼寝クラシック

 ピア二ストの私にとって、睡眠は欠かせない。食事と同様、練習以上に睡眠は大切なのだ。まず演奏の為に常に頭をスッキリさせる必要がある。それには心地よい睡眠がいちばん最初に求められる。また筋肉をリラックスした良い状態に保つ為にも、良い睡眠をとる事は日常的にmustなのだ。良い睡眠は、想像力と集中力のレベルを高めてくれる。
 音楽を作り出すには、強烈なイマジネーションと発想力なしでは不可能!睡眠中に細胞が休まり、そのエネルギーが充実してくる。なぜならば、ピアノを弾いた瞬間から、睡眠の「ガソリンレベル」が減っていくのが感じられるのだ。
 私は、もともと眠るのが大好きだ。それは、体調維持以外にも、夢を見ることができるからだ。仮眠中でも素敵な夢を見る。ロマンティックな夢だったり、美味しい物を食べる夢だったり、助言的な夢だったり。違う次元に旅をする貴重な時間だ。夢の続きを見たいと思い、改めて仮眠すると、夢の続きを楽しめる時もあるくらいだ。五感力と心体も休まる。
 音楽家に与えられた素晴らしい「仮眠」という時間。
 コンサートの本番前には、よく楽屋で仮眠する。短い時は20分で、長くても40分。楽屋のソファーか、椅子を並べて横になる。仮眠後には、スッキリして気持ちがとても快適だ。腕や手の筋肉も軽くなり動きやすくなるので、ステージに出る前の、一種のセレモニーの一部かもしれない。
 今回のCDでは、ピアノの美しいメロディーとハーモニーが感じられる曲を選んでみた。ポピュラーな曲もあれば珍しい曲もある。ピアノの音色をゆったり聴きながら仮眠をエンジョイしてください‼

熊本 マリ

収録曲

1.J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV.988~アリア

2.ホアン・クリソストモ・アリアーガ:ロマンス

3.ショパン:ノクターン第2番変ホ長調作品9の2

4.ホアキン・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 アダージョ

5.モンポウ:ショパンの主題による変奏曲 テーマ

6.モンポウ:ショパンの主題による変奏曲 Ⅹ 思い出

7.モンポウ:静かな音楽(ひそやかな音楽)Ⅰ(第1番)

8.モンポウ:内密な印象(1911-1914)より 秘密

9.モンポウ:内密な印象(1911-1914)より 悲しい鳥

10.ニン=クルメル:鳥の歌

11.ニン=クルメル:バスクの歌

12.ショパン:プレリュード第15番変ニ長調「雨だれ」作品28の15

13.クロード=ベニーニュ・バルバトル:ロマンス

14.ビゼー:歌劇「カルメン」より 間奏曲(第3幕への前奏曲)

15.ビゼー:歌劇「カルメン」より  ハバネラ

16.ドビュッシー:月の光(「ベルガマスク組曲」より)

17.ジュリアン・アギレー:哀しみ No.4 (コルドバ)

18.マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 間奏曲

19.J.S.バッハ:メヌエット BWV114

20.マヌエル・ポンセ:間奏曲 第1番

21.ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」

22.J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV.988~アリア

熊本 マリ(ピアノ)

 東京生まれ。10歳で家族とともにスペインへ渡る。スペイン王立マドリード音楽院に学び、スペイン青少年音楽コンクールに優勝。奨学金を得てジュリアード音楽院に進み、さらに英国王立音楽院で学ぶ。英国ニューポート国際音楽コンクールに入賞。故ダイアナ妃より賞を授与された。卒業後は最年少でリサイタル=ディプロマを受ける。1991年、スペインの作曲家モンポウのピアノ曲全集の録音を世界で初めて完成。また、英国王立音楽院より著しい功績のあった卒業生におくられるARAM資格を得る。
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ヨセフ・スーク&スーク室内オーケストラ、カイロ・オペラ・オーケストラ、ベネズエラ交響楽団との共演や、スペインやプラハ、エジプトのアレクサンドリアやヨルダンのアンマン、ブエノスアイレスでのリサイタルなど世界を舞台に活躍。国内でも、10年以上にわたってローム・リリック・セレクション全国ツアー、NHK「芸術劇場」のBSクラシックピックアップの司会を務め、“クラシックをもっと身近に”をテーマとしたコンサートシリーズ「100万人のクラシック」などでは各地で好評を博した。
 CDはキングレコードより多数をリリース。2006年、モンポウの作品集「静かな音楽」、2009年にはダンスをテーマにした「Shall We Dance?」、2011年はショパン・イヤーからリスト・イヤーへの懸け橋として“愛のメッセージ”をテーマにした「鳥の歌」を発売。2012年2月には、日本各地の民謡をピアノで奏でる「日本の心、日本のメロディー〜奥村一作品集」を日本コロムビア(DENON)よりリリースした。また、著作も「薔薇よ、語って」「音よ、輝け」などをショパンや講談社から出版した。
 近年は、デビュー30周年を迎えた2016年に東京の記念リサイタルをはじめ、ロームシアター京都のリニューアル事業で広上淳一指揮京都市交響楽団と共演。また、国際コンクールの審査員も務めたほか、神奈川県マグカル大使に任命され、同県文化振興事業に参画。エッセイ集「朝から晩までピアニスト」(ハンナ刊)を発表した。
 17年はウィリアム・ギロック生誕100年記念アルバム「マリ・プレイズ・ギロック」および「マリ・プレイズ・サティ」の2タイトルのCDをキングレコードより同時リリース。ギロックの演奏は2018年1月にテレビ朝日「題名のない音楽会」でも取り上げられた。
 軽快なトークをまじえた独自のコンサートは特に人気が高く、俳優や著名人とのコラボレーション・コンサート、テレビ・ラジオへの出演、執筆活動など多才な活躍で幅広いファンに支持され続けている。大阪芸術大学演奏学科教授。

オフィシャルWEBサイト:www.marikumamoto.com/

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