流浪の詩
地平には唯零が在った
始めに意味を与えたのは長女
次に生まれた娘を加え旅は続いた
やがて無意味に父母を奪われたが
最後の娘も自らを詠う楽器として弾き
荒野で出逢った老人と駈けることを選んだ
その旅路の果てに開かれるのは何番目の扉か?