あいつ、●●と出馬するんだって―
ヨンジン高校1年生、ノ・セフン。
派閥やヒエラルキーに支配された高校生活の中で、どこにも属さず、目立たず、無難に過ごすつもりだった。
校内トップクラスの成績を誇り、平穏無事に高校時代を過ごしていい大学に入ることを考えていた。しかし、勉強漬けで慢性的な睡眠不足。バス通学時にうとうとしていた時、居合わせた女性に勃起したと勘違いされ、ビンタを食らってしまう。
あっという間に写真と噂は校内中に拡散され
「ボッキーマン(勃起男)」という不名誉なあだ名と無遠慮な視線にさらされる毎日。
耐えろ、噂もそのうち消えるはずだ…と自粛モードで過ごしていた時、合唱部部長ヤン・ウォンデから「副会長候補として、生徒会選挙に立候補してほしい」と誘われる。さらには、校内イチのセレブで「人間ブティック」のあだ名を持つクァク・サンヒョンからも急接近され、同じく副会長候補での出馬を打診される。
なぜ俺が――? でも、人から認められるのは悪くない!
と先輩二人を天秤にかけたような気で調子に乗るセフンだったが
その時には既に校内権力を狙う者たちの後ろ暗い計略に巻き込まれていたのだった。
果たして、最後に笑う者は誰なのか――。

