ごぶさたしております。
前回の更新から時間が経ってしまいスミマセンです。
今回私はある人物と31年ぶりに再会を果たしました。
その人の名はエディ・ジョブソン。
1970年代の終わりに最期のプログレのビッグネームとしてセンセーショナルにデビューした
UKの中心的人物です。
オリジナル・アルバム2枚とライブ・アルバム1枚を残しあっけなく空中分解してしまいましたが
最後にリリースしたライブ・アルバムが我が日本での録音ということもあって
特に日本では未だにカリスマ的人気を誇るグループです。
何を隠そう私も高1の時に来日公演を観てノックアウトされたクチでして30年経った今でも
UKはフェイバリット・プログレ・バンドとして君臨しています。
10年以上の間音信不通の状態が続いていたエディが突如UKZ(U-Z project)
として再始動したのが数年前。
昨年の奇跡の再来日に続き2年連続の来日となりました。
今回の来日メンバーは以下のとおり。
エディ・ジョブソン(Key)
マーク・ボニーラ(Vo/G)
T.J.ヘルメリッチ(G)
ビリー・シーン(B)
マルコ・ミネマン(Ds)
マイク・マンジーニ(Ds)
なんとも豪華なラインナップじゃありませんか!
でもって当日のセットリストはたぶん(間違ってたらごめんなさい)こんな感じです。
Indiscipline~Presto Vivace
In The Dead Of Night
Bitches Crystal
Starless
Carrying No Cross
Eddie’s Keyboard Solo (Theme of Secrets~Prelude?)
Alaska
Danger Money
Drum Solos
Nevermore
Caesar’s Palace Blues
The Sahara Of Snow PartⅡ
Red
The Only Thing She Needs
オープニングでエディがクリスタル・ヴァイオリンを抱えてステージに登場した瞬間から
思わず1979年にタイムスリップです。
30年も経つとルックスも激しく経年変化してしまうアーティストが多い中(笑)
エディは昔のようにスリムなままで実にカッコよかったです。
30年前のジョン・ウェットン役を今回は歌はマーク・ボニーラがベースはビリー・シーンが担いました。
そしてテリー・ボジオ役はミネマン&マンジーニの超絶ダブル・ドラム。
そしてあの時には既に脱退していたアラン・ホールズワース役は
タッピング命のT.J.ヘルメリッチが担当です。
30年前のエディはハモンドやYAMAHA CS-80などのキーボード群に囲まれていましたが
テクノロジーが進歩した今は非常にシンプルなセットで個人的にはそれがちょっと残念でした。
しかしそれはあくまで見た目の印象であって、出音はアナログ・シンセやハモンドをシミュレートした
素晴らしいサウンドでした。「Alaska」なんかもまぎれもなくあのCS-80の音がしてました。
サウンドはもちろんですがテクニック的にも衰えはまったく感じられず
他のメンツも含め、さしずめ超絶技巧集団の様相を呈していました。
個人的に今回の来日メンバーで特に印象的だったのは
マルコ・ミネマンとマイク・マンジーニのドラム隊でした。
ビル・ブラッフォードやテリー・ボジオのフレーズをかなり忠実に再現していたのが好印象でしたし
ドラム・ソロでもお互いの持ち味を出し切った素晴らしいプレイを展開していました。
やはりビルやテリーの代役は2人のような超テクニシャンじゃないと話になりませんね。
最高のミュージシャンを集めて歴史的名曲を再現するエディのコンセプトは
改めてアリだなと思った次第です。
(ジャケットは変更の可能性があります。ご了承ください)
さて弊社からリリースされる昨年のツアーの模様を収録した
2枚組ライヴ・アルバム「Ultimate Zero Tour – Live」は9月22日発売予定です。
当初は6月の発売予定だったのですが完璧主義のエディですから
予想通り(笑)3ヶ月も伸びてしまいました。
でも今回直接エディに確認を取りましたので大きなアクシデントがなければ
この日程で皆さんにお届けできると思います。
この原稿を書いている時点でまだマスターは未着ですが
素晴らしい作品になることは間違いないと確信している次第です。
アルバムの収録楽曲、参加ミュージシャンについては改めてこの場で発表します。
あと3ヶ月ですが皆様どうかご期待ください!