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DISC INFORMATION

冬の旅
冬の旅

波多野睦美(メゾソプラノ) 高橋悠治(ピアノ)

DSD(DSF)|2.8MHz/1bit  flac 96kHz/24bit

2020/02/28

DESCRIPTION

フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911
詩:ヴィルヘルム・ミュラー


1.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 おやすみ
2.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 風見の旗
3.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 凍った涙
4.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 凍りつく
5.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 リンデンバウム
6.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 水があふれ
7.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 流れの上
8.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 振り返る
9.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 鬼火
10.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 休み
11.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 春の夢
12.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 ひとりきり
13.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 郵便
14.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 白髪頭)
15.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 カラス
16.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 最後の望み
17.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 村で
18.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 嵐の朝
19.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 幻
20.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 道しるべ
21.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 宿屋
22.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 勇気
23.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 日の暈
24.フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」op.89 D.911 ハーディ・ガーディ弾き


波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
高橋悠治(ピアノ)

録音時期:2017年4月
録音場所:東京、三鷹・風のホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
エンジニア:櫻井 卓(Pau)
ディレクション:野田智子(Pancemusic)

対訳:高橋悠治
解説:堀 朋平(音楽美学)

★メゾ・ソプラノの波多野睦美と作曲家・ピアニストの高橋悠治によるシューベルトの『冬の旅』。二人は2006年から共に演奏を始め、高橋作品を含む日本、フランス、イギリス、ドイツの近現代歌曲、バリトン・サックスの栃尾克樹とのトリオ「風ぐるま」での音楽史を縦断するオリジナル・プログラムなどの演奏で注目を浴びています。
 2016年1月からコンサートで披露され、毎年の公演開催をめざすシューベルトの『冬の旅』が、この度CDになりました。『冬の旅』は、作曲当時からシューベルトの友人たちをその「暗さ」で驚かせましたが、暗さの底に強い意思をみせる歌詞の奥深さとメロディ・ライン、ピアノ伴奏との一体感が多くの歌手を惹きつけてやみません。男声のために書かれた作品ですが、女声による名演も多数。長年にわたって多くの名歌手、器楽奏者、俳優らと『冬の旅』の演奏を重ねてきた高橋悠治と、そのピアノにインスパイアされた歌手・波多野睦美の演奏には「神なき時代に、友と連帯し、なお前進してゆこうとする静かな決意」が聴こえると解説の堀 朋平が書いています。一足一足よろめきながら踏みしめて歩くような演奏は、シューベルトの時代の社会的な閉塞状況を現代に重ねた、新しい『冬の旅』の始まりを想起させます。



■波多野睦美(メゾソプラノ)
1964年宮崎に生まれる。大分上野丘高等学校、宮崎大学教育学部卒業。英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のイギリスのリュートソングでデビュー。その知られざる魅力を紹介して話題を呼び、英国の専門誌でも高く評価される。以来レパートリーと活躍の場を広げ、国内外でのコンサート、音楽祭に出演して独自の存在感を放つ。
バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教作品、オラトリをのソリストとして寺神戸亮、鈴木雅明、C.ホグウッド指揮他の多くのバロックオーケストラと共演。
オペラではモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」の孤独な王妃オッターヴィア、パーセル「ダイドーとエネアス」の悲劇の女王ダイドー、モーツァルト「イドメネオ」の苦悩する王子イダマンテなどを演じ、深い表現力で注目される。
現代音楽の分野では、間宮芳生作品のアメリカ初演、オペラ「ポポイ」、サイトウキネン武満徹メモリアル、水戸芸術館「高橋悠治の肖像」、サントリーホール「作曲家の個展2013権代敦彦」、サマーフェスティヴァル2016「ジャック・ボディ/死と欲望の歌とダンス」他に出演し、広い世代の作曲家から厚い信頼を得ている。
また「歌曲の変容」と題したシリーズを2005年から王子ホールで続け、古楽から現代に至る独自の歌曲プログラムを開拓。
放送では「NHKニューイヤーオペラコンサート」「名曲アルバム」「BSクラシック倶楽部」「日本の叙情歌」「題名のない音楽会」などに出演。
CDは「パーセル歌曲集/ソリチュード」など古楽器との共演による数多くの作品の他、2008年以来共演を続けている高橋悠治(作曲家/ピアニスト)とのシューベルト「冬の旅」「ゆめのよる」「猫の歌」、栃尾克樹とのトリオによる「風ぐるま」を発表。大萩康司(ギター)とのデュオでは「コーリング・ユー:追憶のスクリーンミュージック」を発表。様々なジャンルの奏者とのコラボレーションを活発に続けている。
最新作は大萩康司とのCD「プラテーロとわたし」2019年秋にリリース。
同時に銅版画家・山本容子の絵による詩画集《プラテーロとわたし》を理論社から出版。


■高橋悠治(ピアノ)
1938年東京に生まれる。柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキスに学ぶ。
1963-66年フランス、ドイツで現代音楽のピアニストとして活動、1966-71年アメリカで演奏活動とコンピュータ音楽の研究。
1972年に帰国し、74-76年武満徹らと共に作曲家グループ「トランソニック」 を組織して季刊誌を編集。1978-85年「水牛楽団」で世界の抵抗歌をアレンジ・演奏、1980-87年月刊ミニコミ『水牛通信』発行。1976年から画家・富山妙子と映像と音楽による物語の共作をつづける。田中信昭との協同作業でこれまでに合唱音楽を20曲以上作曲。
1991-2006年高田和子のために日本の伝統楽器と声のための作品を作曲。1992-2003年フォンテックからCDシリーズ『高橋悠治リアルタイム』をリリース。2008年から波多野睦美のために歌を書きピアノを弾いている。
著書として平凡社から『高橋悠治/コレクション1970年代』『音の静寂静寂の音』、福音館から富山妙子との共作CD付絵本『けろけろころろ』、みすず書房から『きっかけの音楽』『カフカノート』が刊行されている。

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