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DISC INFORMATION

プラテーロとわたし
プラテーロとわたし

大萩康司 波多野睦美

DSF 2.8MHz/1bit

2020/04/24

DESCRIPTION

1. プラテーロ (第1巻 第1曲)
2. 白い蝶 (第3巻 第1曲)
3. 夕暮れの遊び (第2巻 第3曲)
4. エル・ロコ狂った男 (第2巻 第5曲)
5. お告げの鐘 (第1巻 第2曲)
6. つばめ (第4巻 第2曲)
7. 戻り道 (第1巻 第3曲)
8. 春 (第1巻 第4曲)
9. 四月の田園詩 (第3巻 第2曲)
10. カナリアが飛んだ (第3巻 第3曲)
11. 友情 (第2巻 第1曲)
12. 子守娘 (第3巻 第4曲)
13. 結核の娘 (第2巻 第6曲)
14. ロンサール (第2巻 第4曲)
15.道端の花 (第4巻 第3曲)
16.井戸 (第1巻 第5曲)
17.すずめ (第1巻 第6曲)
18.日曜日 (第4巻 第4曲)
19.月 (第2巻 第2曲)
20.カナリアが死んだ (第3巻 第5曲)
21.十一月の田園詩 (第3巻 第6曲)
22.ジプシーたち (第4巻 第5曲)
23.回復 (第4巻 第1曲)
24.カーニバル (第4巻 第6曲)
25.死 (第3巻 第7曲)
26.ノスタルジア (第2巻 第7曲)
27.メランコリー (第1巻 第7曲)
28.モゲールの空にいるプラテーロへ (第4巻 第7曲)


大萩康司セルフレーベル第1弾!
名作『プラテーロとわたし』を波多野睦美と録音
ジャケットを飾る銅版画家の山本容子の作品にも注目


マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
プラテーロとわたし(全28編)(波多野睦美による新訳版朗読)
原作:フアン・ラモン・ヒメネス

大萩康司(ギター/イグナシオ・フレタ I 世 1958)
波多野睦美(メゾソプラノ、朗読)

録音:2018年4月18~25日、12月18~21日、軽井沢
Produced by Yausji Ohagi
エンジニア:櫻井卓
ディレクター:野田智子
スペイン語監修:濱田吾愛
Art (Etching) :山本容子(銅版画家)

★抜群のテクニックと深い表現力、多彩な音楽性で国内外の聴衆を魅了するギタリスト大萩康司。2020年にデビュー20周年を控え、遂に自身のレーベル「MARCO CREATORS」を立ち上げることとなりました。
その第1弾アルバムとなるのが『プラテーロとわたし』。スペインが生んだノーベル文学賞を受賞した詩人フアン・ラモン・ヒメネスの代表作『プラテーロとわたし』にイタリアの作曲家マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコが作曲した、ギターと朗読のための傑作です。
若くして文壇デビューしたヒメネスが、心を休めるため故郷モゲールに戻った際に書いたこの作品は、故郷の自然と素朴な日常のなかにある美しさ、人生の喜びと哀しみをロバのプラテーロに語りかけるかたちで綴られた138編からなる散文詩。その中からテデスコは28編を選び、ギターと朗読のための作品を作曲しました。
大萩は、2016年から同作を波多野睦美とコンサートで取り上げており、当盤でも波多野睦美自身による新訳版朗読で全曲録音されました。ヒメネスの温かいまなざしで語られる詩を、波多野が丁寧に日本語訳し、ときにアンダルシア地方の方言を宮崎弁(二人の出身地)とするなど、機知に富んだ表現で、物語に新たな命を吹き込んでいます。そして“ギターの詩人、響の画家”と呼ばれる大萩のギターは、豊かな歌心をもって詩の情景を創り出しています。また、ジャケット・デザインには、銅版画家の山本容子氏による作品を使用し、作品の持つ世界観を具現化しています。
『詩画集 プラテーロとわたし』(山本容子=絵、波多野睦美=訳)も理論社より同時発売予定。

◆レコード芸術 2019年12月号 特選盤

・大萩康司(ギター)
パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。これまでにギターを萩原博、中野義久、福田進一、C.アルムス、A.ポンセ、O.シャッサンの各氏に、ソルフェージュを山田順之介、リュート、テオルボ、バロック・ギターをE.ベロックの各氏に、室内楽をL.アダディ氏に師事。1998年ハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞「L.ブローウェル賞」を受賞。その後4年間イタリアのキジアーナ音楽院にてO.ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。国内外に活躍の幅を広げ、各地で確かな支持を得ている。ルネサンスから現代まで、ソロ、室内楽、協奏曲と多彩なレパートリーを持つ。2000年のデビューからこれまでに16枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。2014年、モスクワのチャイコフスキー・ホールで開催されたギター・ヴィルトゥオーゾ・フェスティバル、台湾国際ギターフェスティバル、コロンビアのボゴタで開催されたコンペンサール・ギターフェスティバル、日本・キューバ国交400年記念事業として行われたハバナ市のホセ・マルティ劇場での公演などにソリストとして招かれた。2015年セイジ・オザワ松本フェスティバルではサイトウ・キネン・オーケストラに参加し、ベルリオーズのオペラ「ベアトリスとベネディクト」を演奏するなど国内外の音楽祭でもその個性を発揮している。2015年から3年にわたってハクジュホールで行ったセルフプロデュース「ギターと声」で波多野睦美との共演によるカステルヌォヴォ=テデスコ「プラテーロとわたし」全曲演奏(2016)や権代敦彦作曲「愛と死」のヴォーカルアンサンブル”ヴォクスマーナ”との共演による世界初演(2017)などギターの可能性の拡張にも力を注いでいる。
第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。
公式HP


・波多野睦美(メゾソプラノ・朗読)
英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のイギリスのリュートソングでデビュー。その知られざる魅力を紹介して話題を呼び、英国の専門誌でも高く評価される。以来レパートリーと活躍の場を広げ、国内外でのコンサート、音楽祭に出演して独自の存在感を放つ。バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教作品、オラトリをのソリストとして寺神戸亮、鈴木雅明、C.ホグウッド指揮他の多くのバロックオーケストラと共演。オペラではモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」の孤独な王妃オッターヴィア、パーセル「ダイドーとエネアス」の悲劇の女王ダイドー、モーツァルト「イドメネオ」の苦悩する王子イダマンテなどを演じ、深い表現力で注目される。現代音楽の分野では、間宮芳生作品のアメリカ初演、オペラ「ポポイ」、サイトウキネン武満徹メモリアル、水戸芸術館「高橋悠治の肖像」、サントリーホール「作曲家の個展2013権代敦彦」、サマーフェスティヴァル2016「ジャック・ボディ/死と欲望の歌とダンス」他に出演し、広い世代の作曲家から厚い信頼を得ている。また「歌曲の変容」と題したシリーズを2005年から王子ホールで続け、古楽から現代に至る独自の歌曲プログラムを開拓。放送では「NHKニューイヤーオペラコンサート」「名曲アルバム」「BSクラシック倶楽部」「日本の叙情歌」「題名のない音楽会」などに出演。CDは「パーセル歌曲集/ソリチュード」など古楽器との共演による数多くの作品の他、2008年以来共演を続けている高橋悠治(作曲家/ピアニスト)とのシューベルト「冬の旅」「ゆめのよる」「猫の歌」、栃尾克樹とのトリオによる「風ぐるま」を発表。大萩康司(ギター)とのデュオでは「コーリング・ユー:追憶のスクリーンミュージック」を発表。
様々なジャンルの奏者とのコラボレーションを活発に続けている。

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