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DISC INFORMATION

万華鏡~ピアノによるベートーヴェン・弦楽四重奏曲
万華鏡~ピアノによるベートーヴェン・弦楽四重奏曲

児玉麻里

PENTATONE

DSD(DSF) 2.8MHz/1bit  flac 96kHz/24bit  

2020/07/10

DESCRIPTION

ムソルグスキーの編曲!?
児玉麻里によるベートーヴェン・イヤー最高の異色盤登場


1.ベートーヴェン(サン=サーンス編):弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」
    Op.59-1~第2楽章:アレグレット・ヴィヴァーチェ・エ・センプレ・スケルツァンド
2.ベートーヴェン(サン=サーンス編):弦楽四重奏曲第6番 Op.18-6~第2楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ
3.ベートーヴェン(バラキレフ編):弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」 Op.59-2~第3楽章:アレグレット
4.ベートーヴェン(バラキレフ編):弦楽四重奏曲第13番 Op.130~第5楽章:カヴァティーナ
5.ベートーヴェン(ムソルグスキー編):弦楽四重奏曲第16番 Op.135~第2楽章:ヴィヴァーチェ
6.ベートーヴェン(ムソルグスキー編):弦楽四重奏曲第16番 Op.135~第3楽章:レント・アッサイ
7.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 主題
8.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏1
9.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏2
10.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏3
11.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏4
12.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏5
13.ベートーヴェン:モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲 変奏6


児玉麻里(ピアノ)
セッション録音:2019年10月/MCOスタジオ1、ヒルフェルムス(オランダ)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ
レコーディング・プロデューサー、バランス・エンジニア&エディター:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
弦楽四重奏曲より
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)編曲
1 第7番「ラズモフスキー第1番」 Op.59-1~第2楽章:アレグレット・ヴィヴァーチェ・エ・センプレ・スケルツァンド*.
2 第6番 Op.18-6~第2楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ*
ミリイ・バラキレフ(1836-1910)編曲
3 第8番「ラズモフスキー第2番」 Op.59-2~第3楽章:アレグレット
4 第13番 Op.130~第5楽章:カヴァティーナ
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)編曲
5 第16番 Op.135~第2楽章:ヴィヴァーチェ*
6 第16番 Op.135~第3楽章:レント・アッサイ*
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
ベートーヴェン編曲
7 - ⓭ クラリネット五重奏曲 K.581~第4楽章:アレグレットと変奏曲*
*=世界初録音

★「チャイコフスキー・ファンタジー」に続くキングインターナショナル企画によるペンタトーン・レーベル制作第2号はベートーヴェン・イヤーに贈る最高の変化球です。

★児玉麻里にとりベートーヴェンは特別に大切な作曲で、これまでピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲を録音し高い評価を受けています。その補巻ともいうべき当アルバムは仰天の内容。何とベートーヴェンの弦楽四重奏曲に挑戦しました。しかし決してキワモノでも珍奇な企画でもありません。編曲者がサン=サーンス、バラキレフ、ムソルグスキーといういずれもピアノ音楽の傑作を残しているひとかどの作曲家である点も注目です。

★ベートーヴェンは32のピアノ・ソナタを残していますが、最後の32番も1822年の作で、その後の晩年の至高の世界はピアノと遠いものでした。ベートーヴェンが生涯にわたり作り続けたのは弦楽四重奏曲で、最後の数曲は時代を踏み越えた新次元に達していると申せましょう。ベートーヴェン好きのピアニストにとり、この世界を担える弦楽器奏者は羨望の存在でした。それが今回実現。編曲者は大物ながら、児玉麻里はあくまでベートーヴェンの側から見た世界を主にしています。

★興味深いのは、3者が原曲をただピアノに置き換えるのではなく、それぞれのピアニズムを反映させつつ完全なピアノ曲にしていること。原曲を知らなければ、オリジナルのピアノ曲として違和感なく受け入れられます。ことにサン=サーンスとバラキレフは難技巧の要求されるピアノ曲が多く、それらと同様のレベルが要求されるものとなっています。

★超お宝がムソルグスキー編曲による第16番。ムソルグスキーはもっぱら編曲される側の作曲家で、彼の編曲は極めて珍しいと申せましょう。ムソルグスキーはベートーヴェンを崇拝し、彼の激しく革新的な音楽の原点だったことを認識させてくれます。この編曲は楽譜が極めて入手困難なためムソルグスキー研究家の間でも伝説となっていました。それがついに音になりました。ベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲の異常な感覚がムソルグスキーの異常な感覚とあいまって世にも稀な逸品となっています。

★おまけとしてベートーヴェンがモーツァルトの名作「クラリネット五重奏曲」のフィナーレをピアノ独奏用に編曲したものも収められています。ベートーヴェン鍾愛の曲として知られていますが、その編曲も貴重な限り。ベートーヴェンらしいピアノ書法となっていて興味津々です。

★児玉麻里はこれまでのベートーヴェン演奏で培った理解をさらに先へ進めた神業。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弾くのはもちろん初めての経験ながら、深みと説得力に満ちています。数々のベートーヴェンCDがリリースされる2020年にひときわ異色を放つ名盤が誕生です。


児玉麻里(ピアノ)
 大阪生まれ。6歳で渡欧。14歳の時に最年少、最優秀でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノをジェルメーヌ・ムニエ、タチアナ・ニコラーエワ、アルフレッド・ブレンデルに、室内楽をジュヌヴィエーヌ・ジョア・デュティユに学ぶ。17歳でプルミエ・プリを獲得して卒業。同年、同音楽院のマスター・コースに進み、19歳で修了。この間、数多くのコンクール等で、優勝、上位入賞を果たす。
 同音楽院を修了後すぐに、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センターで共演、ロンドン・デビューを果たす。更に同年、クィーン・エリザベス・ホールで、ロンドンでのリサイタル・デビュー。「これほど若くて感受性に富んだピアニストには会えない…」と賞賛された。1995年にはカーネギー・ホールでニューヨーク・デビューを果たす。また1999年からロサンジェルスにて、2003年から東京の浜離宮朝日ホールにて、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」に取り組み、高い評価を得た。
 現在、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アジアで演奏活動を展開する数少ない国際的なピアニストとして名声を確立している。これまでに共演した主なオーケストラには、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、イタリア国立放送交響楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、オランダ放送管弦楽団、リヨン国立歌劇場管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団等におよぶ。共演した主な指揮者は、ケント・ナガノ、シャルル・デュトワ、フランス・ブリュッヘン、ベルンハルト・クレー、レイモンド・レッパードなどの錚々たる顔ぶれが並ぶ。
また、出演した主な音楽祭には、ザルツブルク、エヴィアン、エクサン・プロヴァンス、ヴェルビエ、ラヴィニア、アスペン、サイトウ・キネンなどがある。
 録音も多く、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集」「ショパン:ピアノ協奏曲第2番」などをリリースし、高い評価を集めている。また妹の児玉桃と共演した「チャイコフスキー・ファンタジー」は全世界で話題となり、現在もベストセラー盤となっている。

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