DISC INFORMATION
- チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、ほか
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ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン) ロシア・ナショナル管弦楽団 ヤコフ・クライツベルク(指揮)
flac 96kHz/24bit DSF 2.8MHz/1bit
2018/08/10
- DESCRIPTION
1.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第1楽章:Allegro moderato
ユリア・フィッシャーによるチャイコフスキー
2.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第2楽章:Canzonetta (Andante)
3.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第3楽章:Finale (Allegro vivacissimo)
4.チャイコフスキー:憂鬱なセレナード 変ロ長調 作品26
5.チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ ハ長調 作品34
6.チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 作品42 瞑想曲 ニ短調
7.チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 作品42 スケルツォ ハ短調
8.チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 作品42 メロディ 変ホ長調
チャイコフスキー:
1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(ⅰ.18’05”+ⅱ.6’44”+ⅲ.10’04”=34’53”)
2. 憂鬱なセレナード Op.26(9’27”)
3. ワルツ=スケルツォ Op.34(7’46”)
4. なつかしい土地の思い出 Op.42(ⅰ.瞑想曲 9’17”+ⅱ.スケルツォ 3’15”+ⅲ.メロディ 3’22”=15’54”)
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、
ロシア・ナショナル管弦楽団、ヤコフ・クライツベルク(①‐③指揮、④ピアノ)
セッション録音:2006年4月/①‐③DZZ第5スタジオ(モスクワ)、④MCO1スタジオ5(ヒルヴァーサム)
類稀な才能の持ち主の天才ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャー。当ディスクは彼女が20代前半に収録したチャイコフスキー・アルバムをジャケット一新してご紹介いたします。
ミュンヘン生まれのユリア・フィッシャーは、3歳でヴァイオリンを、その後ピアノも習いはじめ、すぐにその才能を開花させヴァイオリン、ピアノそれぞれで国際的なコンクールに複数回優勝しているという逸材。その後順調にキャリアを重ね、PENTATONEレーベルからのデビュー盤となったロシアン・アルバムで、一躍世界のひのき舞台に躍り出ました。確かな技術と情熱的な語り口が魅力のフィッシャーですが、このチャイコフスキーでも彼女の才が光ります。
協奏曲では、雄大に歌い上げる第1楽章、泣きの第2楽章、攻めの第3楽章と、溌剌とした演奏の中にも豊かなニュアンスで表現しております。また、なつかしい土地の思い出では故ヤコフ・クライツベルクと息の合ったアンサンブルを披露しております。
ユリア・フィッシャー
1983 年6 月15 日、スロヴァキア出身のピアニストの母と、旧東ドイツ出身の数学者の父のもと、ドイツ、ミュンヒェンに生まれた。4 歳を前にしてヴァイオリンをヘルゲ・テーレンに習い始める。その数か月後に母からピアノを学び始めるが、すぐに弟もピアノを始めたため、家族が別の楽器をやることを望んだ母の意向でヴァイオリンをメインとした。
その後、アウクスブルクのL. モーツァルト音楽院でリディア・ドゥブロフスカヤに学ぶ。9 歳でミュンヒェン音楽大学に入学、アナ・チュマチェンコ門下となる。
1995 年、11 歳の時に受けたメニューヒン国際ヴァイオリン・コンクール(ジュニア部門)で第1 位、およびバッハの独奏作品の演奏に対する特別賞を受賞。これがソリストとしてのキャリアの幕開けとなった。翌96 年にも、リスボンで開催された第8 回青少年器楽奏者ユーロヴィジョン・コンクールで第1 位。これらをはじめ、計8 つのコンクールで優勝を果たしている(その内、5 つはヴァイオリン、残りの3 つはピアノ)。
2011 年には、アレクサンドル・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)、トーンハレ管の副首席奏者ベンヤミン・ニフェネッゲル(チェロ)をメンバーとするユリア・フィッシャー四重奏団を結成。15 年1 月には同四重奏団にトーンハレ管のコンサートマスターのアンドレアス・ヤンケを加え、ドヴォルジャークのピアノ五重奏曲(ピアノは彼女)とシューベルトの弦楽五重奏曲のコンサートも開いている。
録音も順調に進められており、2004 年にペンタトーン・レーベルからCD デビューして以降、最新のシューベルト作品集までこれまでに同レーベルから10 枚以上をリリースしている。それらは数多くの賞に輝いており、デビュー盤となった『ロシア・ヴァイオリン協奏曲集』では、05 年のECHO 賞、『バッハ:無伴奏ソナタとパルティータ』ではディアパゾン・ドールやル・モンド・ド・ラ・ミュジクCHOC 賞の他、『BBC ミュージック・マガジン』誌から2006 年の“ 年間最優秀新人賞” も与えられた。07 年の『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』はECHO 賞の“ 年間最優秀器楽奏者賞” を受賞。その他、08 年に契約したデッカからは、これまでにアルバム5 枚とDVD1 枚をリリースしている。
初来日は2002 年9 月。佐渡裕/京都市響と共演し、チャイコフスキーの協奏曲を演奏。次いで03 年4 月、マゼール/バイエルン放送響と来日し、ブラームスの協奏曲を披露した。04年4 月には初リサイタルを開催。さらに現田茂雄指揮大阪センチュリー響と共演している。
2006 年7 月12 日にはフランクフルト音楽演劇アカデミーで、ドイツで最年少記録となる23歳で教授に就任。その後、11 年に師チュマチェンコの後任としてミュンヒェン音楽大学の教授に転任した。
使用楽器は 以前は日本音楽財団から貸与された1716 年製のストラディヴァリウス
“Booth” を使用していたが、2004 年5 月以降は1742 年製のイタリアのジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニに変え、12 年からはフィリッ
プ・アウグスティン(2011 年製)も併用している。