DISC INFORMATION
- スザート:ダンスリー ルネサンス舞曲集(全曲)
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ソフィオ・アルモニコ
flac 192kHz/24bit
2018/11/21
- DESCRIPTION
1.パヴァーヌ Ⅰ "はかりしれぬ悲しさ"
2.ベルジュレ・サン・ロック─ルプリーズ─別のルプリーズ
3.どうしてあなたは─ルプリーズ
4.パヴァーヌ Ⅲ "1000デュカ"
5.ガイヤルド Ⅹ "1000デュカ"
6. たいへんな苦しみ
7. それは大きな間違い
8. 心は楽しく
9. 私の望み
10. 王の踊り
11. 道化のアントレ
12. モリスク(モーロ風)
13. それは厳しい始まり
14. ロンド Ⅴ "君はどこに"
15. ロンド Ⅵ
16. サルタレル(サルタレッロ)
17. ロンド Ⅸ
18. ロンド Ⅳ
19. ロンド Ⅲ
20. ロンド Ⅱ "わが友"
21. ルプリーズ・ル・パンジュ
22. ロンド Ⅰ "どうして"
23. きれいな森
24. ロンド Ⅶ "恋のたわむれを知りたい娘がおりました"
25. ロンド Ⅷ "あなたの財布に1000デュカ"
26. 4つのブランル
27. アルマーニュ(アルマンド)Ⅱ
28. アルマーニュ(アルマンド)Ⅲ
29. アルマーニュ(アルマンド)Ⅶ
30. ヘラクレスの踊り
31. マドリガーレから
32.ヘラクレスの踊り
33. アルマーニュ(アルマンド)Ⅴ
34. アルマーニュ(アルマンド)Ⅳ
35. アルマーニュ(アルマンド)Ⅰ─ルクープ
36. ファゴ
37. ホーボーケン・ダンス
38. ド・ポスト
39. アルマーニュ(アルマンド)Ⅵ
40. アルマーニュ(アルマンド)Ⅷ─ルクープ─ルクープ
41. パス・エ・メディオ(パッサメッゾ)
42. パヴァーヌ Ⅱ "ご婦人"
43. ガイヤルド Ⅷ "ご婦人"
44. ガイヤルド Ⅻ
45. ガイヤルド XIII
46. ガイヤルド XIV
47. ガイヤルド XV "すべて"
48. ベルジュレット
49. パヴァーヌ Ⅸ "戦い"
50. ガイヤルド Ⅰ
51. ガイヤルド Ⅱ
52. ガイヤルド Ⅲ
53. ガイヤルド Ⅳ
54. パヴァーヌ Ⅳ "耐え忍んで"
55. ガイヤルド Ⅴ "私は傷ついた"
56. ガイヤルド Ⅵ
57. ガイヤルド Ⅶ
58. ガイヤルド Ⅺ
59. ガイヤルド Ⅸ
演奏:ソフィオ・アルモニコ
録音:2018年8月23,30日 キング関口台スタジオ 第2スタジオ
楽曲解説:今谷和徳(音楽学者)
●16世紀、ヨーロッパ、美術、建築、文学、思想の世界では自由闊達に様々な形で花開く時代に突入しました。その豊かな文化の中で、
民衆が踊り楽しんだ音楽がこの楽譜集「ダンスリー」です。素朴で哀愁を帯びたメロディを聴きながら、ルネサンス時代を感じながら、
その時代に思いをはせて楽しめるアルバムです。
●ここに収められた58の楽曲は、今のオランダやフランス周辺で民衆が踊る時に使われていたものです。
当時、教会では禁止されていた「踊り」が街の中では楽譜集が出版されるほど盛んにおこなわれていたということも興味深い史実です。
その頃、日本は安土桃山時代。少しずつ西洋文化が日本にも一瞬薫り始めた頃です。火縄銃やカステラが西洋から伝わった頃だなぁと、
想像しながら聴いてみるのも面白いでしょう。
●このCDには、日本では珍しい、ルネサンス時代の木製のフルートを使用するグループの演奏がおさめられています。
この楽譜集「ダンスリー」は、4つのパート(高い音域から、ソプラノ、アルト、テノール、バス)で楽譜が書かれており、自由に、
演奏する楽器を決めることができます。そのため、ルネサンス・フルートだけではなく、クルムホルン、ゲムスホルン、コルナミューズなど、珍しい管楽器や、リュートも参加しています。さらに、「踊り」の音楽ですから、打楽器なども付け加えることで、より踊りやすく、聴きやすく、楽しくなっています。
●このような、楽しい「ルネサンス舞曲集」なのですが、皆さんの中には、マイナーで全然聞いたことないなぁ。と、興味が薄い方もいらっしゃるでしょう。そんな方に、耳寄りなお話です。実は、吹奏楽をやられていた方はひょっとしたらこれらの曲を演奏したことがあるかも知れません。「スザートのルネサンス舞曲」というタイトルで、金管五重奏曲として幅広く演奏されています。世界のブラスのトップ・プレーヤーたちの名演もたくさんCDとして出ていますし、吹奏楽コンクールのアンサンブル部門では定番の曲になっています。もちろん、みなさんが小学校、中学校で学んだリコーダーアンサンブルの定番楽曲でもあります。
●そして、この「ダンスリー」という楽譜集全曲が録音されたのは、世界初です。貴重な新録音というわけです。
【演奏者紹介】
■ソフィオ・アルモニコ
日本では珍しく、ルネサンス時代の音楽をメインに演奏するグループです。
ルネサンス・フルートをはじめ、その時代に使用されていた楽器を自由自在に操ります。
それだけではなく、この時代の音楽の研究にも熱心で、楽曲の使用楽器の選択や、曲の並びや装飾方法など、
細分にわたってその研究結果が生かされています。
以下、各メンバーのプロフィールです。
■前田りり子(ディスカント&テナー・ルネサンスフルート、ソプラノ・ルネサンスフルート)
桐朋学園大学を経てデン・ハーグ王立音楽院修了。山梨古楽コンクールにて第1位入賞。
ブルージュ国際古楽コンクールにて第2位入賞。中世から現代までの様々な時代のフルートを駆使して
「バッハ・コレギウム・ジャパン」等幅広い演奏活動を行っている。有田正広、B.クイケン各氏に師事。
東京藝術大学非常勤講師。
■菅 きよみ( テナー・ルネサンスフルート)
有田正広、バルトルド・クイケンの各氏に師事の後、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンド等で演奏。
日本帰国後現在、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」のメンバー。
ミュージック・スクール「ダ・カーポ」講師。
■国枝俊太郎
(バス・ルネサンスフルート、ソプラノ・リコーダー、アルト・ゲムスホルン、アルト&テナー・クルムホルン、バス・コルナミューズ)
リコーダーを安井敬、フラウト・トラヴェルソを中村忠の各氏に師事。1995年開催の第16回全日本リコーダー・コンテスト「一般の部・アンサンブル部門」にて金賞を受賞。現在はバロック室内楽を中心に幅広く活動している。
「クラングレーデ」「ムジカ・レセルヴァータ」メンバー。
■相川郁子(テナー&バス・ルネサンスフルート)
12歳でモダンフルートを始める。前田りり子氏の指導を受けてフラウト・トラヴェルソに転向した後、
ブリュッセル王立音楽院にてB. クイケン、F. トゥンス、A. プストラウクの各氏に師事し、研鑽を積む。
帰国後はフランスバロックやルネサンスの作品を取り上げたコンサートを中心に、演奏活動を続けている。
■新井道代(テナー・ルネサンスフルート)
東京音楽大学大学院フルート専攻修了。デン・ハーグ王立音楽院古楽科修士課程修了。
これまでにBCJやOLCの公演や録音に参加。自主企画コンサートも積極的に行っている。
トラヴェルソを前田りり子、B.クイケン、W.ハーツェルツェットの各氏に師事。
アイゼナハ音楽院トラヴェルソクラス講師。
■佐藤亜紀子(ルネサンスリュート、ルネサンスギター)
東京藝術大学音楽学部楽理科卒。K.ユングヘーネル、H.スミスにリュートを師事。
ソロ及び通奏低音奏者として活躍中。CD「ララバイ〜イギリス・ルネサンス期のリュート音楽」をリリース。
アイゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰。
■近藤郁夫(中&大ロープドラム、タンブリン、タンブレッロ、ダラブッカ、スレイベル、鈴、ベル、テンプルブロック)
打楽器を岡田知之、佐藤英彦、塚田靖、各氏に師事。国立音楽大学で打楽器を専攻。
卒業後岡田知之打楽器合奏団のメンバーとして活動を始める。「タブラトゥーラ」「アンサンブルエクレジア」メンバー。
創作集団ムーンヴァレーを主宰。現在オーケストラ、民族音楽ユニット、現代音楽、フラメンコ等で活動を行なっている。