1.鼓動
重々しく始まる短いイントロダクション。「心臓」に続く重要なファクターが詰め込まれていることは耳を澄ませば聴こえてくる心拍音にも現されている。
2.心臓
3.緋キ日ノ誓イ
4.少年と地図
きました!メンバー自ら公言する大名曲!アルバムのリード・トラックにもなっているこの曲はポップネスに溢れているが、単純なギター・ロックには終わらずAメロのリズムの刻み方なんかはさすが!誰もが思い出の中にある少年時代。大人になった今も、ふとした時に思い出すあの日の”地図“や”君“との約束。郷愁と夏草の香りが漂ってきそうな爽やかなロック・チューン。
5.慰みの空
静かな幕開けと切ないヴォーカル・ライン。シンプルなAメロからドラマティックなサビへと広がる構成が美しい。渡り鳥に例えたのは一人の男の人生。
一見儚さと孤独感に満ち溢れているが、ひな鳥が翼を広げ飛び立つ様に、一筋の光が見える。
6.蝋翼
第一印象的には明るく前向きなポップ・チューンに聴こえるが歌詞は全然明るくない(笑)
“蝋で固めた白い翼”。いずれそれは太陽に溶けて落ちてしまう・・・。有名なギリシャ神話を思い出す。この主人公はいずれ落ちることを知って飛び立つのか、それとも何処とも分からぬ目的の地に辿りつくことを信じているのか・・・斬新な終焉を迎えるこの楽曲はアルバム唯一のShinno楽曲。
7.君がくれた幸せと君に捧ぐ涙
ここでアルバムの前編にひと段落置くような印象のインストゥルメンタル。非常にエモーショナルで、自然と歌が聴こえてきそうなメロディアスさが特徴。ここではギター隊の美しい掛け合いを聴き逃すことはできない。徐々に上昇してゆくアルペジオが切なさを増しながらフェイド・アウトするが、いつまでも聴かせてほしい欲望に駆られる。
8.カクセイ
はい!ここで「カクセイ」です!先行シングルにもなったこの楽曲はやっぱりどこに置いても目立ちます。
何度も何度も聴いている身としては妙に安心します(笑)サビのキャッチーさといい随所に現れるメタル・フレーズ
といい、NoGoD節満載のメッセージ・ソング。
9.果実は嗤う
時計の秒針が時を刻む音から始まり、不穏なメロディーがギターのリフに乗る。Aメロの静寂さと、サビの躍動感の対比が聞き応えのある重厚な世界感を醸し出している。
人は繰り返される罪や悲しみから逃れることはできない・・・旧約聖書の”エデンの園“を思わせる壮大なテーマを突きつけてくる。
10.Ⅱ懐疑
11.君に贈るいつまでも消えない詩
この流れで聴くととてもほっとする(笑)限定盤ではラストにあたるこの楽曲。
インディーズの頃にリリースしている「君に贈る不器用で身勝手な詩」と対を成す楽曲。
歌詞の一端にもこのタイトルの一部が出てくる。バッキングが爽やかでポップだからヴォーカルの切なさが特に際立つ。とにかく切ない!今は会うことも叶わない二人の物語。電車や街で聴いていてふいの涙に注意!
12.アイ
歌詞中のサビに“~し合う”が頻発する。アルバム唯一といえるポジティブなメッセージを含んだ楽曲であり、
通常盤のラストを明るく締めくくってくれる。仲間や恋人の大切さを今一度思い出させてくれる幸せに満ちた楽曲。
できるだけ短くまとめたつもりが長くなっちゃった(汗)。稚拙な文章でどれだけ伝わったかは分かりませんが、絶対に裏切らない
内容、どころかその素晴らしさに目ん玉飛び出ます。是非ご期待ください!!